スポットカラーの生成は、Calibratorの右下にあります。この設定は、スポットカラーの計算方法を決定する上で重要な役割を果たしています。各設定を詳しく説明していきますと:
ブラック開始:この設定により、K(黒)値が指定されたパーセンテージ以下のすべてのスポットカラーから、黒を0に変えます。仮に20%に設定した場合、20%以下K値を持つもののK値はすべて0になります。
ブラック最大:この設定では、K(ブラック)の最大値を定義します。80%に設定した場合、Kの最大値は80%になり、これを超えるKは出力されません。
ブラックチャンネルの最適化:色域外の色を浄化し、全体の色出力を最適化します。
高解像度グラデーション:色域外のスポットカラーのグラデーションが改善されます。
新しいPMMではデフォルトでオンになっており、色域外のスポットカラーのグラデーションをよりよくシミュレートします。
注意: V6.5.1以前に作成されたPMMやMX PMMでは、色域にマッピングした後、スポットカラーから旧式の線形グラデーションが使用されます。
方法:
これは、プリンターのインクとメディアの組み合わせの色域から外れる色に対し、色域内に収まるようにマッピングする、そのマッピングの方法を選択するオプションです。デフォルトのマッピング方法で十分きれいで満足できる結果が得られます。それ以外にも、異なるΔEの計算方法を用いたより伝統的な方法も提供しています。これらの方法はもっと絶対的で、Lab値を使ってPMMの色域にマッピングしています。
強制TAC: この設定を有効にすると、スポットカラーがPMMで設定されたTAC(Total Area Coverage)値に確実に準拠します。デフォルトでは、スポットカラーはその色を達成するために最適な値を使用します。しかし、PMMでインクの上限が非常に低く設定されている場合、これはインクのつけすぎにつながる可能性があります。強制TACを有効にすると、PMMで設定されたインクリミットの範囲内でスポットカラーが作成されるようになり、インクのつけすぎを防ぐことができます。