別のプリンターをシミュレート

別のプリンターをシミュレート

古いプリンターを取り替えた後、新しいプリンターで今までの出力結果を維持したい時に、プリンターのシミュレーション機能を使うことができます。特にスポットカラーの再現に有効ですが、古いプリンターの色域が新しいプリンターと大きな違いがある場合、スポットカラーの再現性も大きく変わる可能性があります(例えば、新しいプリンターの色域は古いプリンターより大きい)。

先ずは、新しいプリンタの機種と印刷モードを入力する必要があります。印刷モードを右クリックし、「プリンタのシミュレーション」を選択します。

その後、設定画面が表示され、シミュレートするプリンターと印刷モードを選択します。

2種類のリンクが可能です‐分離の維持/Visual Match:

  • 分離の維持:シミュレートに使うプリンターとターゲットプリンターのインクタイプや色が非常に似ている場合、このオプションを選択すると、分離がそのまま残され、出力の「感触」が維持されるため、最高の再現が得られます。
  • Visual Match: プリンターが異なる場合、この方法はColorimetricに基づいて可能な限り一致させますが、セパレーションの見た目はかなり異なります。

動作

シミュレートされたPMMは、すべてのアプリケーション(Editor、Layout、Hotfolderキューなど)で以前のプリンターと同じ動作をします。Calibratorでは、古いプリンターの色域が表示されますが、現在のプリンタのインクセットが出力されるため、これとは異なります。

再キャリブレーション

シミュレーションモードの再キャリブレーションを行うと、ターゲットプリンター上のシミュレートされた色域がキャリブレーションの対象になります。作成時に選択した方法(分離を維持/Visual Match)を用いて、古いプリンターの色域にできるだけ近づこうとします。古い色域が現在の色域より小さい限り、問題はありません。現在の色域が圧縮されたものよりも小さい場合、再キャリブレーション中に目に見える問題が発生する可能性があります。

スポットカラー

スポットカラーはまず古いプリンタの色域に変換されます。したがって、色が色域外にある場合でも、色域に対する同じマッピングが維持されます。変換後のカラーは現在のプリンターの色域にマッピングされます。

この2段階のアプローチにより、現在のプリンターの色域が大きくなったり、形が変わったりした場合に、スポットカラーが大きく変わることを防ぎます。