ICCプロファイルバリアント

ICCプロファイルバリアント

ICC形式のプリンタープロファイル(PMM)では、デフォルトとして2種類のバリアントが作成されます:

  • Colorimetric:標準カラースペースからプリンタのカラースペースへの相対的色変換。色域外の色はすべてクリップされます(ディテールが失われる)が、その代わり、色域内の色はそのまま変換されるため、精度が高い。
  • Perceptual:標準カラースペースからプリンタのカラースペースへの知覚的色変換。標準スペースがプリンタの色域より大きい場合は圧縮され(ディテールはキープされる)、小さい場合は拡大されます。
Editor および Layout でPMM を選択する際、クイック選択バーに色変換のオプションが表示されます:

原色の浄化などのより高度な設定を使いたい場合、PrintFactory CalibratorでICC PMM用のカスタムバリアントを作成できます。作成したら、オペレーターはEditorやLayoutでそれを選択できるようになります。

ICCバリアントの管理

カスタムICCバリアントを作成するには、先ずはCalibratorで既存のバリアントから1つを選択した状態にします:

そしたら、下にあるボタンに注目してください:

新しいバリアントの追加:

既存のバリアントを削除:

選択されたバリアントを複製:

または、選択したバリアントをダブルクリックし、編集を行えます。

「新しいバリアントの追加」をクリックしたら、下のようなバリアントプロパティ画面が表示されます。

バリアントプロパティでは、以下の設定を編集できます:
  • バリアントの名前
  • 使用するレンダリングインテント:Colorimetric、Perceptual 、Absolute
  • ブラックの生成:どのぐらいのKが使われるのかを定義する
  • プロファイルサイズ、カラーブーストや視覚条件(照明)
  • 原色の浄化:ソース(標準カラースペース)のすべての原色を浄化します。つまり、ソースにCMYK ( 80 / 0 / 0 / 0 )、つまり80%のCが存在するとします。プリンタのCMYKが( 67 / 2 / 1 / 0 )である場合、この設定はMYKチャンネルを0にし、( 67 / 0 / 0 / 0 )になるようCを浄化します。
  • 二次色の浄化:原色の浄化と同じ原理で、ソースのすべての二次色が浄化されます。つまり、二次色は2種類の原色のみから組み合わされるようになります。CMYKであれば:CM、MY、CYというように。浄化することで、よりクリーンな赤、緑、青が出力されます。
  • 100%浄化された原色:ソースの原色を100%にすると、プリンターCMYKでも100%になります。この変更はローカルでは行われず、徐々にデフォルトの分離動作に移行します。
  • 100%浄化された二次色:上と同じ原理でソースで100%の二次色はプリンターでも100%になります。

作成が完了すると、新しいバリアントはリストに表示されますが、まだ適用はされていません。右上のセーブアイコンをクリックし、変更を保存してください: